私について
山口一生やまぐち いっせい
太良町議会議員(2期目)・地域アプリ/議会データ基盤づくり
ねっからの、たらんむんです。
原点にある、一つの問い
小学4年生、10歳のとき。
同級生のお父さんで、町議会議員をしていた方から、
ふいに、こう問いかけられました。
「太良町は、こいからどがんしたらよかろうか」
型破りで、まっすぐな大人でした。
その問いは子どもだった私の心に深く刺さって、
いまも、答えを探し続けています。
あの一言が教えてくれたのは、
「人間に、限界なんてない」ということ。
私のすべての出発点は、ここにあります。
外の世界を、十年あまり歩いた
中学の社会科で、日本の人口ピラミッドを見ました。
少子高齢化と、グローバル化。
「英語が話せないと、これからの太良は守れない」——
子どもながらに、そう直感しました。
高校時代に、フロリダへ1年間の留学。
ところが現地は、英語よりスペイン語が飛び交う多文化の町でした。
移民や難民が隣で暮らす最前線で、
思い通りにいかない場所で、それでも前に進む力を身につけました。
高校卒業後は、もう一度アメリカへ。
コミュニティカレッジで3年、大学で2年。
経済学を専攻し、「人はなぜリスクを取るのか」を学びました。
2008年、経済の異変を感じて、リーマンショックの前に帰国。
その後は富士ゼロックスで、トヨタ自動車を担当し、6年ほど営業とITソリューションの仕事をしました。
大学で5年、会社員として6年。
留学からを含めれば、十年あまりを太良の外で過ごしたことになります。
外の世界を見て、離れてみて、初めて分かったことがあります。
多良岳から湧き出る清らかな水、有明海の満ち引きに合わせて暮らすこの町のリズム、そして隣近所で声を掛け合う温かさ。
離れていたからこそ、この土地の風土がどれほど貴重で、強いものだったかということに気づかされました。
「やっぱい、太良がよか」
そう心に決めて、2014年に戻ってきました。
農業の現場に飛び込み、流した汗
帰国後は、家業である花き農家(株式会社明日香園)に就農しました。
ハウスの中で土に触れ、作物を育て、営業やマーケティングを担当しながら、約11年半にわたって農業の現場に立ち続けました。
燃料代や資材の高騰、天候に左右される収穫の厳しさ、人手不足と後継者の問題。
現場で流す汗の重みも、一次産業が直面している切実な課題も、すべて身をもって経験しました。
頭でっかちな机上の理屈ではなく、泥臭い現場の痛みがわかる人間でありたい——その実感は、いまの私のすべての活動の根っこにあります。
農業や地域の現場に立つ中で、よく耳にしたのが、こんな言葉でした。
「文句言うごたぁなかけど」
「役場には、なかなか言いづらくて」
「だいに相談してよかか分からん」
道路の穴、鳥獣被害、街灯の暗さ、そして農業や漁業の先行きへの不安。
どれも、暮らしている人にしか分からない、切実な現場の声です。
こうした生活の中の「小さな困りごと」は、
放っておくと、いつの間にか「諦め」に変わってしまいます。
それは、あまりにももったいない。
「調べる係」から、太良の未来を切り拓く人へ
町議会議員になってからの私のやり方は、シンプルでした。
まず現場に行って、自分の目で見る。
そして、皆さんの
「こい、おかしかやろ?」
という声を議会の言葉に翻訳して、役場にしっかり届けます。
法律や予算を調べ、「できること」と「できないこと」を分け、
その結果を正直に持ち帰って報告する。
「おい、いっせい。ちょっと調べてきて」
と気軽に声を掛けてもらえる「地域の調べる係」「便利な道具」として、無我夢中で汗をかいてきました。
しかし、現場を歩き、議会で議論を重ねる中で、もう一つの強い実感が湧き上がってきました。
「調べるだけでは、町の衰退は止められない」
ただ困りごとを聞いて回るだけでなく、暮らしを楽にする道具を自分の手で作り、仕組みそのものを変えていかなければ、太良の未来を守ることはできない。
そう気づいたとき、私は「調べる係」にとどまらず、太良の未来を切り拓く責任を背負う覚悟を決めました。
暮らしを助ける「道具」を、自分の手で作る
高校時代の留学で身につけた英語。
会社員時代に培った、ITソリューションの営業経験。
家業の農業現場で知った、一次産業の苦労。
そして、いま誰もが手にしたAI。
これらを掛け合わせることで、小さな町からでも、新しい仕組みを形にできることが分かりました。
補助金を毎朝、自動で探す仕組み。
89.5億円の予算の使い道が一目で分かるダッシュボード。
2006年からの議事録を検索できる「議会タイムマシン」。
どれも、誰かに頼まれたわけではありません。
「これがあれば、太良町の誰かが助かる」と思ったから、作りました。
作ったものは、すべて惜しまず公開しています。
太良町でうまくいったものは、ほかの町でもそのまま使えるように。
小さな町の一議員でも、ここまでできる——
その実例を、私自身が示していきたいと思っています。
太良の「なりわい」
太良の「安心」
太良の「誇り」
これらを次の世代へ手渡すために、
責任と覚悟を持って、今日も現場を歩いています。
主な取り組み
一般質問
議会で20回以上の一般質問を実施
有明海漁業再生、高齢者の移動手段、浮立存続、行政の効率化など幅広いテーマで町に提言。
情報の見える化
町の情報を分かりやすく届ける仕組みづくり
予算の使い道が見えるダッシュボード、補助金を毎朝自動で探す仕組み、過去の議事録を検索できるツールなどを公開。
地域活動
消防団ラッパ隊・議会広報委員長
現場で汗をかきながら、議会だよりの編集責任者として議会の透明化にも取り組む。
AI・地域アプリ
町の課題に合わせた小さな道具づくり
補助金検索、予算ダッシュボード、議事録検索など、AIを活用して現場で使える仕組みを作る。
略歴
- 氏名
- 山口 一生(やまぐち いっせい)
- 生年月日
- 1983年12月20日
- 出身
- 佐賀県太良町伊福
- 学歴
- 佐賀県立鹿島高等学校(在学中、フロリダへ1年間留学)Golden West College(米国コミュニティカレッジ・3年)University of California, Irvine(Economics 編入・2年/2008年卒)
- 経歴
- 2009年4月 〜 2014年11月 富士ゼロックス株式会社(法人営業・トヨタ自動車担当)2014年12月 〜 2026年5月 株式会社明日香園(施設園芸・花き/営業・マーケティング)2017年10月 〜 2025年8月 一般社団法人 太良と生きる 理事長2019年2月 太良町長選挙に立候補。落選を経て、議会から町を変える道へ2019年8月 〜 現在 太良町議会議員(2期目)2025年12月 〜 現在 AIを活用した地域アプリ・議会資料検索に取り組む
- 所属
- 太良町消防団 ラッパ隊経済建設常任委員会(副委員長)議会広報編集委員会(委員長)
- 特技
- 太良弁、英語
- 趣味
- 登山(多良岳)、歴史探訪